通り雨がやむころに

<曲について>

【作詞曲と編曲】

日本的で少し古くさい、シンプルな曲を作りたいと思って書きました。一時代前は男性が女心を歌う曲が今よりも多くて、その古くささと魅力を自分なりに表現したいと考えました。何かのジャンルに思い切り舵を切ることはいつも避けたいと思っているので、今回も明確な歌謡曲にすることはやめたいと常に考えました。シンプルな伴奏で聴いてくれる方に想像の余地をあたえて、この曲に書いた風景やストーリーをそれぞれの感性でイメージしてほしいと思ったことと、そうすることでジャンルの限定を避けられるんじゃないかと考えて、ギター一本での伴奏にしました。

 

【ギター演奏】

今回もkouさんに演奏を依頼しました。以前の"The Secret"という曲でもギター演奏をしていただいているのですが、彼のリズム感は独特だと思います。そのオリジナリティをいつも期待していますし、僕の中にはない感覚がいつも含まれているので、何か良い化学反応が起きているという実感を製作中にいつも感じます。今回の曲では2番の中盤におけるアルペジオがこの伴奏のポイントでありキーになっていると思いました。また、イントロとアウトロのシンプルさも僕が「この曲をシンプルにしたい」という想いを汲んでくれているかのようでうれしかったです。

ご協力いただいて、本当にありがとうございました。

 

<映像について>

【文字】

せっかくニコニコ"動画"にアップするのだから、いずれは動画をアップしないともったいないだろうと常に思っていて、今回はそれが叶ったことが嬉しいです。といっても全くアイディアが思い浮かばなかったのですが、まだtwitterで知り合って間もなかったみかん娘。さんが素敵な文字を書いておられることを思い出し、依頼してみました。

彼女の字には華があって、白紙の上に一文字置くだけでもすごく存在感があります。また、女心を表現するにも、うまく言えないんですが、何か迫るものがあってすばらしいと思いました。この文字なくしてこの曲はないと感じています。

ご協力いただいて、本当にありがとうございました。

 

【背景】

動画の編集ははじめてでしたが、前述したみかん娘。さんの字そのものの存在感に助けられました。様々な背景を試しましたが、結局は動かない物、かつ美しい物がぴったりだと思い、あのような絵を描いてみました。

 

たくさんの方に聴いていただいてとても嬉しいです。カバーやインストも作ってくださり、この曲を作ってよかったと思っています。今後もさらに多くの方に聴いていただきたい、大切な一曲です。


"CHORDS"のページにコードと歌詞をアップしました。ぜひご覧ください。

 

kohei


披露宴の見方

いつだって、他人(ひと)の新たな門出に立ち会えることは、とても幸せなことです。

仲の良い友人でも、たとえ憎んだ人でも、この瞬間を覚えておきたいと思います。


みなさんは披露宴って参加したことありますか。美味しいものが食べられるし、久しぶりに会う友人と言葉を交わすことも出来ます。またセンスの欠片もない新婦のウェディングドレスを眺めたり、酔ってどうしようもなくなった大人たちを傍観するのはとても楽しいことです。


披露宴というのは、ホスト(新郎新婦)にとってとても悩ましいイベントだろうな、と思います。主役は新郎新婦であるはずなのに、観る者を楽しませるというエンターテインメント性もなければいけない。このバランスはきっと式場のスタッフの方などとの綿密な打ち合わせで調整されていくのでしょう。


人は冷静なので、料理がまずいとか、余興がくだらないとか、引き出物が何の役にも立たないゴミばかりなどということがあれば、祝福する気持ちは自然と薄れていくものです(僕だけか)。ぬかりなく準備する必要があるけれど、そのうちに主役であるはずの新郎新婦が辟易としてくる。サドンデスと化す新婦のウエディングドレス選びに新郎はくたびれて「もうなんでもいいよ」状態。でもそれは決して口に出してはいけません。招待状のデザインはどうする、引き出物はどうする、音楽は?ご飯は?お色直しに付き添う人は?など。それはもう大変です。比較的これらの選択権をどちらが握るかで、今後の夫婦関係を見通すことができるようです。またお互いの両親、おまけに祖父母まで演出に口出ししてくると目も当てられなくなります。なぜなら古い前時代的な価値観は誰も幸せにしないからです。


何はともあれ、その華やかな"ステージ"は血反吐を吐く思いで作り上げた二人の根性の結晶なのです。準備にかけた時間やお金に比べれば、本番なんて一瞬なのです。その一瞬にかける精神にいつも目を見張る僕です。


kohei



楽曲制作の環境

僕の楽曲制作に関わる機材やソフトウェアなどを、一部ですが紹介してみたいと思います。

全く完成されたものではないですし、特に特徴があるわけでもありませんが、何かみなさんの役に立つことがあればいいなという思いで書いてみます。

 

【ハードウェア】


キーボードはALESISのQ49,YAMAHAのP-105を使用しています。

Q49のみだと鍵数が足りないし、何より本物の鍵盤のタッチのほうが自然に曲が作れると感じたので、p-105も購入しました。いずれもUSBでパソコンにぶっ刺してDAW(以下に記載)と音源を立ち上げればすぐに打ち込みで使用できます。

 

オーディオインターフェースはRolandのQUAD-CAPTUREを使用しています。

コンパクトでおき場所にも困らず、何より電源をUSB以外に必要としません。

以前使用していたIFと比べても音質の差は歴然で、使用して3年ほど経ちますがなんら不満はありません。

(ちなみに前はALESISのIFを使っていましたが、使用中に突如煙を出し故障しました。)


モニター用ヘッドフォンはSONYのMDR-CD900STを使用しています。定番ですね。

様々なところで言われることですが、細かい音まですべての音がハッキリと聞こえます。

その分それぞれの音の主張が強く聞こえるわけですから、このヘッドフォンだけでミキシングやマスタリング等の音を確定させるのは危険です。ひとつの基準と考えたほうがいいと思います。カーステレオなんかも使用するといいと思います。

 

録音用コンデンサマイクはAKGのC214(ボーカル,ギター等)と、BEHRINGERのC-2 Studio Condenser Microphones(ピアノ用)を使用しています。特に後者はコンデンサーのペアマイクとしては超安価で5,000円しませんが、ピアノの音を比較的クセのないやわらかい音で明瞭に録音してくれるコスパの良いマイクだと思っています。初恋~風まではこれでボーカルも録音してましたが、もう二度とボーカルには使わないです。

 

【ソフトウェア】

 

DAW(Digital Audio Workstation)はCubase6を使用しています。

他ソフトとの比較が出来ないのですが、音声ファイルの扱いにとても長けている印象があります。はじめから収録されているコンプレッサーやマキシマイザー(ともに音圧をあげるために用います)のクオリティも高いし、マスタリング時のディザリング(音源書き出し時のビット数の変化による音質劣化を防ぐもの)に使うUV22HRというソフトも入っていたり...何よりピッチシフト(音程の修正)のクオリティが高く感じられます。

 

ミキシングソフトにはCubase内臓の物とは別にWaves GOLDを導入しています("Adieu Limoges"にてはじめて使用しました)。中でもMS Matrixの機能は音圧をあげる工程においてかなりの効果を発揮してくれます。コンプレッサー類も個人的にはCubase内臓のものより使い勝手がよく、重宝します。


音源にはHalion SonicAddictive Drums,フリーのSynth1などをよく使用します。どれもド定番ですが、定番になっている理由が分かる気がします。Halion Sonicは豊富な音源(特にシンセ)とサクサク動く軽さが魅力です。ギターやピアノ音源には不足を感じますが、譜面の入力さえ終えればあとはEQやエフェクトで加工して好みの音にすれば、十分に対応出来ると思います。Addictive Drumsは生っぽいドラムの音質が魅力だと思います。70'sっぽいものから、ステージ独特のエフェクトを噛んだもの、一応ハウスっぽいものにも対応出来ます。


【まとめ】


DTMをされている方なら、ハードウェアもソフトウェアも、ほぼ定番中の定番の品揃えであることが分かっていただけると思います。しかし前述の通り、定番には定番たる理由があるんだなと感じています。どれも使い勝手が良く、「ちょっとまじめに音楽がやってみるかー」と考えている人にはとっかかりやすく(金額はそれなりだが)、且つ掘りさげ甲斐のあるものばかりです。なんて、偉そうに言ってますがもちろん僕だって全然使いこなせていません...。あくまでも一般論です(笑)

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

何かしらの参考にしていただけたらうれしいです。

 

kohei

 

 

あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。


お正月休み、みなさんどう過ごされましたか?そもそもお仕事だったという方もおられますよね。おつかれさまです。


前回雪に関する記事を書いたら、今年のお正月は見事に降られてしまい、除雪除雪のお正月でした。家の中でゆっくり過ごすのもたまには良いものですよね。少し遅めに起きて、お節を食べて、コタツでうたたねをする。


そして何より雑煮ですね。我が家は白味噌に鰹節です。よく議論されますが、地方によって大きく異なるようですよね。東北はすまし汁、中部は味噌(愛知なんかは赤味噌ですよね)、山陰は小豆汁で四国九州はまたすまし汁。北海道については魚貝の乗ったちょっと豪華な雑煮が出されることがあるようです。さらにお餅の形や具材などもいろんなバリエーションがあり、家庭の数だけ雑煮の種類があると言ってもおかしくはなさそう...。


僕はお餅大好きなんです。大好きなんですが、もち米から出来たお餅よりも、ドラッグストアなんかで売ってる安物の餅、こっちはもち米『粉』から出来ているんですが、その方が好きなんです。とにかくつるつるしてよく伸びるし、柔らかい。お腹にも軽くて食べやすいです。価格差もかなりありますから、もちろん使われてる米の品質などの差もあるのでしょうが、うまいもんはうまい。背に腹は変えられないです。たぶんあれなら高齢の方も喉につまったりしないんじゃないかな...。


餅の話ばかりしてしまったけど、何はともあれみなさんにとって良い一年になりますようお祈りしています。

今年も宜しくお願いします。


kohei





雪国

師走も終わりごろ、年の瀬の昨今ですがいかがお過ごしですか。

 

今年の冬は積雪の時期が例年にまして早かったように思います。僕の住む福井県でも12月の上旬に初雪を記録したのは何年ぶりか、という感じです。

 

雪国にはその土地独特の風物詩があるものです。

例えば24時間路面を水びたしにする装置。降り積もる雪を水で溶かすことが目的です。おかげで主要道路はほぼ雪のない状態でスムーズに走ることが出来ます。背の低い車などは水がフロントガラスにかかってやや危険ではありますが。気温が特に低い地域では導入されていないところもあるようです。

 

縦長の信号機もあります。横長だと積雪により重みがかかって破損する可能性があるためです。最近では従来の半分以下の厚みにした信号機も見受けられます。

 

あとは積雪を甘くみた県外からの車が事故っている様です。彼らはノーマルタイヤのまま雪国に挑んできます。そのチャレンジ精神は賞賛に値しますが、命をかけてまで挑戦することではないと、冷静に判断してほしいものです。往来する車にジロジロと見られる辱めを受けます。

 

年末旅行に行かれる方などは積雪により交通機関の障害が生じるおそれがありますから、ぜひ情報はちくいち確認するようにしてくださいね。さて、本年もお世話になりました。良いお年をお迎えください。

 

kohei