距離感

先日大阪で椎名林檎のライブを鑑賞してきました。

トータリティがあり、はじめから終わりまでテーマが明確だったけれど、椎名林檎というキャラクター以外の部分では十分にカオスで、とても見ごたえのある2時間でした。


ライブにおけるアーティストと客の(精神的な)距離感というのは、それぞれのアーティストによって大きく異なるものですね。その距離感を縮めるのはやはりMCや振る舞いといった、歌とは別の部分になるんだと思います。ある意味そういった3次元でしかお目にかかれない事柄が、そのアーティストと自分が同じ空間を共有しているんだ、という実感につながって、それがアーティストと客の距離感を縮める要素になるのかなと感じます。


僕は距離感を比較的遠めにとったライブが好きです。憧れの人はずっと(精神的にも物理的にも)手の届かない存在でいてほしいと思うし、だからこそあまり近づいてほしくないし近づかないほうがいいと思います。ライブの座席もそうだけど、あまりステージと近い座席だとがっかりしてしまいます。贅沢な話ですよね。


今回のライブ、MCはアンコールでの1回だけ。距離感最高でした。終始椎名林檎の歌や佇まいの存在感に圧倒されて、他に余計なことなんて入る隙間がないほど、充実した時間でした。


毎度恒例になってる手旗。事変も含めて今回で5本になりました。嬉しい。


kohei