先日、東尋坊へ行ってきました。

 

東尋坊(とうじんぼう)とは福井県にある断崖絶壁で、観光スポット,自殺の名所として名前を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

 

到着すると、すでに日暮れの時刻もとうに過ぎようとしている頃だったので、来ている人もまばら。少しさびれた売店を抜けて、展望台を目指しました。

 

道中は雲間にかすかにのぞく夕陽以外ほとんど光源がなく、でも足元はゴツゴツとした岩場なので、かなり気をつけないと足をひねったりしてしまいます。

 

木々の切れ間からいっきに景色がひらける場所があったので、どんどん海に近づいていこうと試みました。それにしてもあと一歩踏み出せば波しぶきへ真っ逆さまというところまで平気で行けてしまいます。ロープなどは一切なし。完全に自己責任の世界。生と死の境にいるという実感も手伝ってか、非現実の世界にすっかり浸ることができました。とにかくひたすら水平線が続き、それを乱すのは波だけです。数時間前の雨がうそのように徐所に晴れ間がのぞいてきて、雲を切り絵のように見せてくれて、本当にきれいでした。

 

僕の住む地域も海が近いのでよく足を運びますが、どうしても無機物というか、人工的な物体が視界に入ってきます。テトラポットとか防波堤とか。それらと海という有機物との調和がおもしろいということもあるけど、東尋坊からみえるのはひたすら岩と波だけ。純粋な海を体感できました。

 

福井にお越しの際はぜひ足を運んでみてください。お金もかからないし~!

 

kohei